「住み慣れた家で過ごしたい」利用者・家族の願いに寄り添い安心できる看護を提供
2015年5月20日
訪問看護ステーション「えがお」は、この2月に黒田千尋看護師が入職され、4月には濱美智代、竹内悦子の両看護師が吉野診療所から異動し、現在、理学療法士1名、看護師6名のスタッフとなり体制が強化されました。訪問看護では、主治医の指示のもと、リハビリ、病状の観察、排泄のお世話、洗髪、清拭、入浴の介助など行っています。また、介護されているご家族の負担を少しでも軽減し安心して介護ができるように、悩みや不安に対する相談・援助もおこなっています。利用者さんの状態によっては、お正月や連休なども主治医と連携しながら、いつでも対応できるようにしています。さらに、在宅だけではなく、他法人のグループホームと契約し毎週1回訪問して、看護・相談をおこなっています。
「えがお」は、福島区で訪問看護事業の第1号として開設され、今年で19年目になります。当初は、1回1回訪問の度に利用料を120円頂いていました。介護保険制度開始の2000年からは、介護、医療保険のどちらかで訪問看護サービスが利用できるようになりました。今から10年位前、病院の訪問看護は閉鎖するところが多く区内で3ヶ所になったこともありましたが、現在では独立した訪問看護ステーションが多く開所している状況です。私たち医療生協の各診療所では、設立された当時から在宅医療と訪問看護に取り組み、入浴介助も行ってきました。長年の経験と蓄積があるからこそ、地域の方と職員が身近な存在となり信頼関係が築かれてきたのだと思います。利用者さん、家族さんから「いつも有り難う。これからもよろしくね」といった言葉はもちろん、訪問途中の街の所々で「どうしてる?」「元気なん?」「頑張って!気をつけてな」等々、地域の方や以前訪問していたご家族の方々にも声をかけていただき、私たちは元気をいただいています。これからも「住みなれた自宅でずうっと生活していきたい」と願う利用者さんやご家族に寄り添い、安心して療養できるよう、よりいっそう充実した看護サービスを提供できるように努力を重ねていきたいと思います。
(訪問看護ステーションえがお所長・佐藤優子)