ちょっと ひと言 2017年11月号

2017年11月29日

7月に開催された「平和夏まつり」で、子連れの若いファミリーがたくさん来場していたのは記憶に新しいが、原爆パネル展や戦争アニメ映画など戦争の悲惨さを訴える為に企画したコーナーにも足を運んでいるのを散見した

▼「原爆の焼け跡の中で1人たたずんでいる全身火傷をした少年」のパネルの前で足を止め、母親が原爆のおそろしさを子供に伝えていた。一方、アニメ映画の会場では「凧になったお母さん」が上映中だった。昭和20年、B29の爆撃で火の海となった街を逃げ惑う子どもとお母さん。最後は逃げきる事ができず、お母さんが自身の体を張って子どもを守り、天国へと旅立ってしまう…それを観ていた若いお母さんは涙を流していた。子どもを命がけで守るお母さんの気持ちが痛い程わかるのだろう

▼世界には今でも戦争をしている国がある。自分たちの愛する町が焦土となり、愛する夫が、子どもたちが戦禍に身をさらしていることに心を痛めている母や妻が大勢いる。憲法9条の改憲は、9条に守られて生きる私たちのしあわせを踏みにじる危険性を多分に含んでいる

▼今も公園で親子が無邪気に遊んでいる。この光景がいつまでも続くように…選ぶべき道はひとつだ。

(孝)