ちょっと 一服 ボール紙の蓋のランドセル
2017年9月6日
玉川4丁目 野田 鏡子
今のランドセルは立派でカラーも豊富、そして値段もびっくりする程高額。
私の小学校入学の時、赤色で、花柄がついていた様に思うが、ついていなかったかもしれない。そんなランドセルもたった1年で使えなくなった。ある日、蓋がパカッと、とれてしまったのだ。切り口はなんと茶色のボール紙だった。幼心にもきっとショックだったろうが、その時の気持ちは全く覚えていない。以後、母の手作りの布の袋物のようなものを使った。
ある日、友人にこの話をすると、「私もそうやった!」と云う。
当時は生活全般何もかもがこんな感じの世の中だったのだ。
そして、それに対して誰もあまり不足も云わず、じっとがまんしていたのだろう。