シリーズ 介護通信Q&A⑥

2018年1月3日

デイサービスたんぽぽ 室長  松本 清士

Q「認知症対応型通所介護(デイサービス)」って何?

通所介護(デイサービス)には「一般型」と「認知症対応型」の2種類があります。
今月号の質問である「認知症対応型」は、「医師に認知症と診断された方」が通う「通所介護」施設で、身体的・精神的な機能の回復や認知症状の進行の遅延を期待しながら、自宅に引きこもりがちになる高齢者の社会的な孤立を解消したり、ご家族の介護負担の軽減を目的としています。利用できる介護度は、「一般型」が要介護1~5の介護認定を受けた方を対象とし、「認知症対応型」は要支援1・2、要介護1~5のすべての方が利用できます。

具体的には、「ケアプラン」にそって、事業所が食事や入浴、排せつなどの日常生活上の必要なサービスを提供しながら、普段から外出や地域のみなさんとの交流を重視しています。住み慣れた地域で顔見知りの人たちに見守られながら、自分らしい暮らしが1日でも長く自宅で出来るように、一人一人の状態に応じて専門的な支援をおこないます。

「認知症対応型デイサービス」は「地域密着型」と言って、基本的には現在住んでいる地域(市町村単位)の事業所を利用します。自治体の枠を超えた利用はできません。(※一般型のデイサービスは、事業者と利用者が合意すれば、遠く離れた場所でも利用する事が出来ます)また、認知症対応という特性から、制度上、人員配置が手厚く設定されており、認知症ケアとしての支援がより望めます。その反面、利用料は一般型の施設よりも少し高くなります。

尚、介護サービスに伴うことで、困っている事・わからない事がございましたら、本人・家族・地域住民どなたからでも介護支援センターえがおのケアマネジャーがご相談を承ります。お気軽にお問合せください。