世界大会に参加して

2018年10月17日

何十万人の無念の想いを無駄にしてはいけない
 原爆ドームを目のあたりにして、原爆が落ちた時の様子(実際には見ていないが)と、自分自身が大阪空襲で体験した目の前の防空壕に爆弾が直撃した様子が瞬時に眼前に現れた。テレビで見てドームは知っていたが、実際に見た感動とは別だった。元安川も今は静かな流れだ。本当に「戦争とは…」と考えさせられた。
 原爆資料館を見学。ノーベル平和賞のメダルと賞状のレプリカも見る事が出来た。一発の原子爆弾で命を落とした何十万人の心、この無念の想いを決して無駄にしてはいけないと思った。

玉川支部 田中 好子

原水禁運動は分裂の時代から共同・共闘の時代へ
 初日の開会総会では「総がかり行動」共同代表が「平和運動、民主主義運動は共産系、非共産系で分裂してきた」と運動の歴史に触れられ、「原水禁運動も新しいステージに立つ為に総がかり行動も連帯する。分裂していたら安倍政権に勝てない!」と述べられていたのが印象的でした。また、海外代表の連帯挨拶には世界中の人々が核の無い世界を望んで行動していることに勇気づけられました。
 二日目は岩国基地調査行動に参加しました。岩国基地は騒音被害の軽減を期待させながら、実際には沖合に拡大強化され、騒音に対する苦情は増大しています。負担軽減と言いながら辺野古に新基地を作ろうとしている沖縄の構図とよく似ていると思いました。
 岩国市では小中学校のブラスバンド部と米軍の合同演奏会を開催するなどして、市民と米軍の交流を仕掛けているそうです。「教育に政治を持ち込むな」と権力側は圧力を掛けておきながら、米軍との共存政策行事は行うというのは都合の良い「政治利用」ではないでしょうか。
 三日目の閉会総会で被爆者の方が「生きているうちに核廃絶を見届けたい」と言っておられました。核兵器禁止条約に反対している安倍政権を倒して、被爆国である日本が核廃絶で世界をリードする政府に変えなければならないと改めて思いました。

専務理事 中尾 順一