安倍首相「核先制不使用宣言に反対」表明
2016年11月2日
核兵器の先制不使用宣言について検討を進めるオバマ米大統領に対し、安倍首相が「北朝鮮のような国々への抑止力が弱まる」と反対の意向を表明していたことが米紙ワシントン・ポスト(8月15日付)で報じられました。世界で唯一の被爆国の首相としてあるまじき態度であり、発言の撤回が求められます。
安倍首相は8月6日、9日の平和式典で「広島・長崎の悲惨な経験を二度と繰り返させてはならない」と挨拶し、「核なき世界」への取り組みを約束する一方で、米国の核による先制攻撃を認める立場を示すとんでもない二枚舌の背信行為です。
核兵器の使用が人道に相いれない破滅的結果を引き起こすことや、それを防ぐ唯一の確実な方法が核兵器の廃絶であることは、国連総会をはじめ国際政治で繰り返し確認されており、核兵器の使用が許されないのは当然です。