看護師のワンポイントアドバイス

2017年12月6日

インフルエンザの予防法と対処方法

1.インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる呼吸器感染症です。風邪と間違われやすいインフルエンザですが、風邪に比べて高熱が出て、のどの痛みだけでなく関節痛や筋肉痛を伴います。さらに、風邪の場合ゆっくり症状が出るのに対して、インフルエンザは急激に症状が出てきます。症状が出る部位も局所的ではなく、全身に倦怠感が現れるのも特徴です。
潜伏期間は1~4日(平均2日)で、多くの場合は1週間程度で治りますが、乳幼児や高齢者、基礎疾患をもつ方の中には、肺炎を併発したり、基礎疾患の悪化を招いたりする場合があります。

2.インフルエンザの予防法
① ワクチン接種
最も確実な予防は、流行前にワクチン接種を受けることです。特に、高齢者や心臓や肺に慢性の病気をもつ人、気管支喘息をもつ小児など、インフルエンザの予防に効果が期待できるのがワクチンの接種です。インフルエンザワクチンは接種してから実際に効果を発揮するまでに約2週間かかります。流行期間が12~3月なので、11月中旬頃までには接種を終えておくことが望ましいです。
② 栄養と休養を十分にとりましょう
③ 人ごみを避けましょう
④ 適度な温度、湿度を保ちましょう
ウイルスは低温、低湿を好み、乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂っています。室内を加湿器などで、適度な湿度を保ちましょう。(湿度50~60%)
⑤ 外出後は手洗いとうがいをしましょう
手洗いは接触による感染を、うがいはのどの乾燥を防ぎます。
⑥ マスクを着用しましょう
マスクの着用によりのど・鼻の乾燥を防止します。

3.インフルエンザにかかったら
① 熱が出たらできるだけ早く医療機関を受診して治療を受けましょう
② 十分に睡眠をとって休養しましょう
③ お茶などの水分を多めにとりましょう
④ 消化がよく、栄養のある食事をとりましょう
⑤ インフルエンザかもしれないと感じたらすぐにマスクをして、他の人にうつさないように気をつけましょう
⑥ 熱が下がってもウイルスは体内に残っているため、1週間は安静にしましょう