花粉症をよく知り、 正しい対策を立てましょう

2018年3月21日

鼻がむずむずしませんか?
2月頃になると、新聞やテレビでチラホラと取り上げられる花粉情報。この時期に飛散するスギ・ヒノキの花粉
症に、多くの人がかかっているためです。ある全国的な調査によると、花粉症にかかっている人は、その集団の30%近くになるという報告があります。
代表的な症状はくしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの3大症状に加え、目のかゆみなどがあります。

花粉症のメカニズム
花粉症はある日突然発症します。それは、体内に花粉という異物を排除しようとする物質(IgE抗体)が徐々に増えていき、IgE抗体の量がある一定量を超えると、花粉に対する免疫がはたらくようになって、花粉をできる限り体外に放り出そうとします。つまり、くしゃみで吹き飛ばす、鼻水・涙で洗い流す、鼻づまりで中に入れな
いよう防御するなどの症状が出てくるのです。

いつまで続くの?
花粉症の原因となる植物は様々で、地域差はありますが2月から4月はスギ花粉、4月から5月はヒノキ花粉、6月から8月はカモガヤなどのイネ科花粉、8月から10月はブタクサやヨモギなどの雑草類の花粉が飛散します。したがって花粉症は2月から初夏にかけてだけでなく、夏、秋にも見られます。

おかしいなと思ったら…
花粉症は早めの治療が大切です。ご自身やご家族の症状について、心配や疑問を持たれた場合には、自分で判断せずにお医者さんに相談しましょう。
医療機関での花粉症の診断は、目や鼻の症状がどの程度でいつ出るのかといった問診と、鼻の粘膜の観察、血液検査などで判断し、必要に応じて抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬といった内服治療と指導、さらに鼻や目の粘膜の症状を軽減するために点鼻薬や点眼薬が処方されます。他に、アレルギー反応を減少させる減感作療法や手術療法もあります。
このような医学的な対策とともに、マスクや眼鏡をするなど日常生活上で花粉に接することを極力減らすような工夫が必要になります。